2009.08
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アーツセラピー交流会に行ってきました.2

前回の続きです。

今回のアーツセラピーネットワーク交流会&シンポジウムのテーマは「高齢者とアーツセラピー」ということで、高齢者施設での活動報告や、高齢者や高齢者ケアに関わる人へのアーツセラピーなどを題材に「今、何ができるのか?」を話し合ってきました。

その中で私が印象に残った内容を二つ紹介します。

高齢者にとっての自分が輝ける場所

年をとって身体機能が落ちてくると、介護のような自分が受身になる状況がどんどん増えていきます。高齢者疑似体験のワークショップでも体験しましたが、自分で思ったようにできない環境が続くと、一つ一つの作業に大きな労力が必要で、やりたいことがあっても人に頼むことすらめんどうになってきます。

施設にはたくさんの高齢者の方がいて、若いときほど自由に自分を表現するという機会が少なくなっていくことも多いです。自分ではできず人にも頼めずに、やりたくてもあきらめていることがけっこう多いのではないでしょうか。

そんな中でアートセラピーによる自由な感情の表現は、貴重な自己表現の場になりえます。できあがった作品の上手下手ではなく、自分が主導になって作品の制作に取り組み納得いくものができたとき、顔が輝いているのがわかります。

セラピストが苦しいときに助けを求められる場所

高齢者のテーマとは直接関係ありませんが、以前から気になっていたポイントです。

日本ではまだまだセラピストの養成システムが確立していない一方で、ピンからキリまでの質のスクールでセラピーを学び、セラピストとして独立することができます。

卒業したらサヨウナラというスクールも多い中で、セラピストの手に負えない症状の方が来談したときにきちんと対処ができているのか?そもそもそういう状況があり得るということを理解したうえでセラピストとして独立しているのか?という、私がセラピー業界全般に対してもっている危機感です。

交流会の中で、「セラピストが自分の力量を理解し、苦しいときに助けを求める場所があることの重要性」について発言されている方がいました。他にも、地域のクリニックや精神科の先生ときちんと連携をとりアートセラピーの活動をしている方の話も聞けました。

以下は私なりの言葉になりますが、来談された方の症状レベルだけでなく、セラピストとの相性というポイントだけでも、自分ではセラピーを継続しない方がいいケースもあると思います。そういったケースはセラピストが苦しいだけでなく、来談された方の症状も悪化させ、双方を苦しめる結果になるからです。

そういう苦しい状態になりそう、またはなったときに、相談し助けを求める場所はっ絶対に必要です。セラピーを習った先生や先輩に相談しながらそのケースを継続したり、継続が難しいなら他の場所を紹介したりなど、きちんとした心理療法の場では必須のシステムです。

苦しいときに相談したり紹介できる場所は、精神科やクリニックだけでなく、仲間のセラピストでもいいと思います。そのためにも、アートセラピーに限らず今回のようなセラピストのネットワークは大切だと思います。

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