2009.04
17

ゲルニカの赤い涙

「ゲルニカ」は、ピカソがスペイン内戦中に空爆を受けた町ゲルニカを描いた縦3.5m×横7.8mの大作です。死んだ子を抱いて泣き叫ぶ母親や、逃げ惑う人々、苦しそうに口を開ける馬の絵など、戦争の悲惨さや反戦のメッセージが込められた、見ていると心が痛くなる作品です。

白黒の大作として有名なゲルニカですが、完成の直前まで赤い色が使われていたのをご存知でしょうか?白と黒の巨大な作品の中にアクセントのようにつけられていた小さな赤。それは逃げ惑う女性の涙の色でした。

しかしその後、ピカソは赤い涙を消してしまいます。赤い涙の他にも、ピカソは製作過程でいろいろな色の壁紙を試していたそうです。しかし最終的に色彩には救いがあると考えたピカソは、ゲルニカから一切の色を排除しました。

(写真)
上の写真は徳島県にある「大塚国際美術館」で撮影したものです。大塚国際美術館では陶板を使って、世界中の絵画をオリジナルと同じサイズで再現しています。ゲルニカの他にも、ダヴィンチのモナリザや最後の晩餐、システィーナ礼拝堂の大天井画などが再現されていておもしろいですよ。

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