2009.03
28

模写の力 -ピカソ「泣く女」-

春に向けて倉庫の整理をしていると、
5年ほど前に描いたピカソの模写がでてきました。

ピカソの「泣く女」の模写です。

ピカソの絵は子どもの頃から教科書などで見てきましたが、数年前まで全く興味がありませんでした。しかしその年、京都の美術館で初めて生のピカソの絵を見たときに大きな衝撃を受けました。

あの鮮やかで激しい黄色と油絵特有の躍動感を見て、「これがピカソか!」と感激・・・まさに心に突き刺さる感覚です。しばらくその絵の前に立ち止まり見入ってしまいました。帰ってからその美術館は写真撮影がOKだったことを知り、次の日に写真を撮りに行ったくらいです。

そのピカソの絵に出会った頃に取り組んだのが、上の泣く女の模写です。
どうせならピカソが描いたものと同じサイズで描いてみようと思い、61×51cmの大きな厚手の紙を用意しました。

こういったところはまじめで、画集から「泣く女」を拡大コピーして、縦横のマス目を描き、かなり正確に模写しています。当時、油絵はやったことがなかったので、水彩絵具を水をほとんど使わずに描き、油絵っぽさを再現しました。

絵には作家の感情が表れているといいますが、模写をしているとその感情が伝わってきます。泣く女の場合、口元のハンカチと手と口が混ざりあった尖った箇所を描いているときに、その悲しみというか怒りというか、叫びのような激しい感情を感じ取り、手がしばらく止まりました。

ピカソの絵は教科書にもよく出てくるので、知らない人はいないと思います。
しかし、そのラクガキのような絵は「ピカソのどこがすごいの??」と疑問に感じた人も多いのではないでしょうか。私もそうでした。
残念なことに、絵画の魅力を印刷物で表現するのはとてもむずかしいことです。
ぜひとも、リアルに本物の絵画を見に行き、絵の魅力に触れてほしいと思います。

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